幹細胞という言葉を耳にされることがあると思います。人間の身体には幹細胞という新しい細胞があることが分かってきました。私たちが生きる上で最も大切な細胞の1つに幹細胞があり、この幹細胞を使ったコスメに幹細胞コスメがあります。

 

幹細胞コスメは幹細胞培養上清液を使用したコスメで、すでに販売されています。従来のコスメと大きく違い、衰えた皮膚の若返りもあながち夢ではありません。ここでは、従来のコスメと幹細胞コスメの違いについてご説明します。

 

幹細胞コスメとは？

 

「幹細胞培養上清液」が使われている化粧品を幹細胞コスメといいます。「幹細胞培養上清液」とは、幹細胞を培養した培養液の減菌処理などの後できた上澄み（混合物が沈みきれいになった上の部分）の液です。

 

幹細胞とは私たち人間が生きていくために必要な、自己複製能（増殖して再生する）・分化能（違う細胞に変化）を合わせ持つ細胞です。私たちの身体は毎日のように細胞が生まれ変わっています。

 

幹細胞コスメの「幹細胞培養上清液には100種類以上の成長因子やサイトカインなどが含まれていますが、幹細胞は全く含まれていません。

 

成長因子とは本来人間の持っている元に戻る再生の力や、生まれ変わるために必要な力を引き出してくれる動物すべてに備わった、たんぱく質の総称です。

 

サイトカインとは低分子のたんぱく質からなっていて、ターンオーバーの促進や細胞を活性化します。そのため、アンチエイジング効果やケガなどした場合早く回復させる効果があるとされています。

 

幹細胞コスメを使用することで、年齢とともに衰えていた細胞を活発化させ、ターンオーバーを正常に戻すことができ、従来の化粧品に見られない根本からのアンチエイジングが期待できます。

 

従来の化粧品について

従来の化粧品は足らないものを補うものです。皮膚は上から順に角質層→真皮→皮下組織とありますが、表皮の部分は上から顆粒層（かりゅうそう）→有棘層（ゆうきょくそう）→基底層とあります。

化粧品は角質層まで浸透し基底層までは届きません。ですから、従来の化粧品は角質層の皮膚のバリア機能を強化する1つです。

 

幹細胞コスメと普通の化粧品の違い！

違いは細胞の中から変えていくものと、肌を補うもとの違があります。

幹細胞コスメも化粧品ですから、角質層にしか届きません。しかし、表皮にある線維芽細胞成長因子の受容体が真皮にその成分を浸透させることが理論上可能。

 

それらが細胞に働きかけますが、幹細胞培養上清液にはこれらの線維芽細胞成長因子受容体が含まれています。線維芽細胞とは真皮に存在している細胞で、コラーゲンやヒアルロン酸を作る働きをし、老化するとこれらの細胞が衰えます。ここでいう幹細胞コスメは、ヒト幹細胞を使ったものです。

 

幹細胞コスメを使用し続けると幹細胞の、細胞の活性化能力を利用した「幹細胞培養液成分」が作製され、それにより、根本からのシワやシミが改善される期待が高まります。

 

幹細胞コスメで、なぜアンチエイジングができるの？

従来の化粧品は原因をカバーするものでしたが、幹細胞コスメは根本からのアンチエイジング効果が期待できます。

 

このように幹細胞培養上清液により細胞が活性化されるので、ターンオーバーが促進されます。幹細胞の入った幹細胞コスメを使用することで、細胞が活発になり成長因子が増加し、表皮幹細胞のターンオーバーが若い時のように正常に戻ってきます。

そのためアンチエイジングの期待も可能だということです。